HIVの初期症状は無症状なことが多い

HIVと聞くと真っ先に思い浮かぶのがエイズではないでしょうか。
とても怖い性病の一つであり、HIVに感染していてもすぐにエイズを発症するというわけではありません。
個人差がありますが、短い人で1年程度、長い人では10年以上の潜伏期間を経て発症することもあるのです。

風邪のような症状が出る女性HIVは初期症状の段階では無症状なことが多いのですが、一般的には風邪のような症状が出ると言われています。
主な症状としては、微熱~高熱(38℃以上)があり、解熱薬を飲んでも熱が下がりません。
頭痛も出てくることが多く、HIV感染者の2人に1人は慢性的頭痛を持っているとも言われているのです。
また、首や脇の下、足の付け根のリンパ節が大きく腫れることがあるようです。
さらに、発疹が背中や顔、胸、手足に盛り上がった赤いぶつぶつが出てくるでしょう。
口腔カンジダによって、口の中に苔のような白いぶつぶつが出てきたり、膜ができるのが特徴です。

基本的には、風邪のような症状の為、見落としがちなのですが、風邪やインフルエンザと異なっているのは発疹が出ることです。
しかし、これらの症状も1~2週間程度で落ち着いてくるため、まさかHIVに感染しているとは誰も思わないのです。
しかもこの時期にHIVの検査を行ったとしても、正しい検査結果が出ないのも特徴と言えるでしょう。

正しい検査のタイミングは?

では、いつ検査を行えばよいのでしょうか。
HIVの血液検査ではウイルスに対しての抗体の量を調べて検査を行うのですが、初期症状の段階では、抗体の産出量が少なく検査を行ったとしてもHIVに感染しているのかわからないのです。
HIV感染をしていて、抗体が十分に産出されるのは症状が出てから12週間経過した後でないと正しい結果がわかりません。
そして、怖いのが、初期症状が落ち着いてしまうと、2年~10年ぐらい無症状の時期に突入してしまう為、気付いた時にはエイズを発症していたということも少なくないのです。

その為、HIVに感染した疑いがある時には、その行為から12週間後にHIV感染検査をすることが大切になってきます。
早期発見をすることが生存率を上げる為、しっかり検査を行いましょう。
保健所などでも検査を行うことができますので、問い合わせてみてください。

HIVの初期症状は風邪にとても酷似している為、見逃してしまう人が多いのですが、注意したいのがHIVに感染したすべての人にこれらの症状が出るわけではない点です。
発熱や喉の痛みを訴える人は全体の5割~9割と言われているのです。
中には全く症状がでない場合もある為、自覚せずに人に移してしまっていることが考えられます。

特定のパートナーとしか性行為を行っていないという人は、そのパートナーと共にHIV検査を行うことが大切です。
また不特定多数の人と関係を持っている人は、感染している可能性が高い為、すぐに検査を行いましょう。
万が一、感染した場合でも、エイズの発症時期を遅らせたりすることは可能ですので、早急に対処するようにしてください。
検査を行うことが恥ずかしいと性病を放っておく人がいますが、命の危険がある性病も存在しています。

感染者も多い性器クラミジア

昨今、若者を中心に広がりを見せているクラミジア
男女共に症状に気付きにくい性病と言われています。
自覚症状がない為、自分がクラミジアであることに気付かず性行為を行い、感染を広げていってしまうのです。
まずは、どのような症状が出るのかを確認していきましょう。

クラミジアとは、クラミジア・トラコマティスという病原体が感染することで発症する性病です。
このクラミジア・トラコマティスは性行為をすることで感染し、感染者の粘膜の接触により広がっていきます。
精液や膣分泌液などでも感染する為、性行為を行った経験がある方は感染している可能性があることを頭に入れておきましょう。
また、オーラルセックスを行った場合も同様で、咽頭部への感染があります。
自覚症状がないことによって、人から人へと移っていってしまう為、感染者がどんどん増えてしまうのです。

その為、自分が感染しているか疑わしい時は性行為を避ける必要があります。
クラミジアに感染していると、性病の種類でもあるHIVにも感染しやすくなると言われている為、早急に検査を行い、治療を開始することが大切です。
特に女性の場合は、不妊の原因にも繋がりやすくなる為、注意してください。

クラミジアに感染した時に出る症状は、男性と女性で異なります。

女性がクラミジアに感染した場合

まずは、女性から説明していきましょう。
女性がクラミジアに感染した場合、思い当たる性行為から2~3週間経過した頃、さらさらとしたおりものが増えてきます。
ただし、個人差があり、通常よりも少しおりものが増えた程度に感じてしまう人もいる為、これだけで発見するのは難しいと言えるようです。
その為、おりもの以外の指針も必要となってくるのですが、おりものの量が増えたと同時に不正出血があったり、下腹部の痛みを伴うことがあればクラミジアである可能性があります。
また、性行為を行った際に痛みを感じることもあるようです。
しかし、これらの症状は女性であればちょっとした不調の際にも出ることがある為、クラミジアである可能性は頭に浮かばないかもしれません。

女性の場合、クラミジアを放っておくと不妊の大きな原因へと繋がってしまうとも言われています。
特に女性は自覚症状がないことから、悪くなるまで気付かずに生活してしまう人が多く、症状を悪化させてしまうのです。
症状が悪化すると、子宮頸管炎や子宮内膜炎などの炎症を起こしたり、卵子の通り道である卵管までも炎症を起こしてしまいます。
この炎症が腹部全体へと広がり、内臓にまで炎症を起こしてしまうと骨盤内炎症性疾患と呼ばれる状態になることもあるのです。

クラミジアが卵管に感染することによって、卵管狭窄が起きてしまったり、人によっては塞いでしまうこともあるようです。
このような状態になってしまうと、受精した卵子を送ることができなくなってしまうので、受精自体が難しくなってしまうようです。
将来不妊で悩むことがないように、思い当たることがあればすぐに検査を行うことをおすすめします。

男性がクラミジアに感染した場合

男性の場合ですが、初期の段階では症状を自覚することができない人が多いのですが、日が経過していくと排尿時に痛みを感じたり、睾丸が炎症を起こしたりすることがあるようです。
症状が悪化してくると、排尿時に尿道から粘液性の分泌物が出るのですが、尿と一緒に流れてしまう為、目視での発見は難しいようです。
ただし、排尿痛などがあれば、いつもと違うことに気付けますし、何かしらの問題があることがわかるでしょう。

16歳~25歳の若い世代で感染者が多く、その中でも女性の感染者が多い為、早期発見・早期治療を行うことがとても大切なのです。

男性に多い淋病の症状とは

淋病の症状に悩まされる男性性病の種類の中でも感染しやすいと言われているのが淋病です。
男女どちらも感染しますが、男性の方が圧倒的に感染者の率が高いのが特徴。
淋病とは、淋菌が原因となり発症する性病です。
性行為を行った際の粘膜による感染が主と言われています。
感染率は約30%とも言われ、淋病だけではなくクラミジアも同時に感染している人が多いようです。
1990年代を過ぎたあたりから、感染者が増えています。

淋病に感染した場合、早くて数時間から数日で症状が出てきます。
しかし、中には自覚症状がない人もいる為、気をつけなければなりません。
性器だけではなく、喉や眼、直腸にも感染すると言われていますので早期発見、早期治療を行うことが好ましいでしょう。

男性が淋病に感染した場合

男性が淋病に感染すると、尿道に症状が出やすく、排尿の際に激しい痛みを伴います。
また、膿が出ることもあるようです。
排尿時に痛みと膿が出る場合には、淋病に感染している可能性がありますので、すぐに検査を行ってください。
男性が淋病に感染し、治療もせずに放っておくと一時的に痛みが治まることはありますが、淋菌自体は体内に残っています。
この残った淋菌が体内の生殖器の炎症を引き起こし、それによって無精子症になってしまうこともあるのです。
その為、症状が出た場合にはしっかり検査を行い、治療をする必要があります。

女性が淋病に感染した場合

女性の場合は、膣から子宮にかけて炎症を起こすことがあります。
この炎症によって、おりものが増えたり、悪臭を放ったりすることがある為、トイレの際に悪臭で気付くことがあるでしょう。
ただし、約80%の女性には自覚症状がなく、放置している人が多いようです。
女性が淋病に感染しているのに、放置していると子宮外妊娠や不妊などの原因になることもありますので、疑わしい時には検査を行いましょう。

また、妊娠中に淋病に感染してしまうと、出産時に赤ちゃんが淋菌に感染してしまうと言われています。
赤ちゃんが淋菌に感染してしまうと、両目が侵されてしまう為、早急に治療を開始しないと失明する恐れがあるのです。
生まれてまもない赤ちゃんに負担を負わせることのないよう、日頃から性病への意識を持っておくことが大切と言えるでしょう。

淋病の治療方法とは

淋病の治療は、抗生物質の服用で快方に向かいます。
治療にかかる期間も数日~2週間程度であり、淋菌が体から完全にいなくなる状態までしっかり服用し続けることが大切です。
淋菌が完全にいなくなる前に服用を止めてしまうと、再発する可能性が高い為、処方された抗生物質は用法・用量を守って服用しましょう。
ただし、最近では薬に対して耐性を持った菌が出現しており、それらを耐性菌と言います。
抗生物質の種類によっては全く効果がないことも考えられる為、状態を見ながら薬の種類を変更していくことも必要です。
医師と相談の上、治療をしていきましょう。

淋病に感染している可能性がある場合には、性行為を行うのは絶対にやめてください。
また、自分が淋病であることがわかった時には、その相手となるパートナーも検査を受け、治療を開始しましょう。

カンジダ症は特に女性に発症しやすい

カンジダ症に悩まされる女性性病の種類の中には、性行為以外からも感染する性病があります。
ほとんどの種類は、性行為が主な感染ルートですが、原虫と言われる、とても小さな虫が原因で引き起こされる性病もありますし、免疫力が低下することで活発になる性病もあります。
性行為をしていないから、性病にはかかることはないと思い込んでしまうと、見逃してしまう種類の性病もありますので注意してください。

特にカンジダは女性が発症しやすい性病で、性行為以外から感染することもあります。
カンジダとは、カンジダ菌が膣内で異常に増殖してしまうことで起きる性病です。
カンジダ菌は常に存在している常在菌の一種であり、免疫力が低下した時などに活発になり症状が出るのです。
女性の約75%が一度は経験するとも言われているのが、このカンジダ症です。
また、再発もしやすいのが特徴と言えるでしょう。

カンジダの原因とは

また、カンジダ症の発症原因は様々であり、免疫力が低下している時や妊娠中などにもよく発症します。
抗生物質やステロイドを服用している場合や膣洗浄剤を必要以上に使用している女性なども感染しやすいようです。
特に女性の場合は、膣内を清潔に保とうと洗い過ぎてしまう傾向があります。
洗浄力の強いボディソープなどを使用し、洗浄してしまうと膣内にいる善玉菌の働きを弱めてしまい、悪玉菌が活性化してしまうのです。
そのような状態になると、おりものに異常を感じたり、悪臭を放つようになります。

清潔にすることはもちろん大切なことではあるのですが、極端な洗い方をしていては逆効果になってしまうことがある為、注意が必要です。
カンジダ症である可能性がある時には、すぐに受診し、治療を行いましょう。
まずは、カンジダ症に感染した際にどのような種類の症状が出るのかを把握しておくことが大切です。

カンジダの症状とは

カンジダ症に感染した場合、膣やその周辺にかゆみを感じるという女性が多いようです。
また、粘り気のある白くてカッテージチーズのようなおりものが出るのが特徴です。
また、膣がヒリヒリとした刺激を感じたり、赤く腫れることもあるようです。
また排尿をする際に痛みを感じたり、性行為を行う際に痛みを感じることもあります。
このような症状が出た場合には、すぐに検査を行い、治療を開始しましょう。

カンジダは自然治癒することも

カンジダ症に感染した人でも、免疫力が高まることにより自然に治ってしまうことがあります。
軽度であればカンジダ症が自然治癒することもあるのですが、上記のような症状が出た場合には放置せずに治療を行ってください。
自然治癒を促す為には、免疫力を高める行動が大切ですので、栄養のバランスが良い食事を三食しっかり食べることや、十分な睡眠をとってください。
健康的な生活を送るだけで、自然治癒能力を活性化してくれますし、カンジダ症の予防にも繋がってきます。

性病には色々な種類がありますが、性行為以外での感染ルートの種類もあることがわかってもらえたでしょうか。
カンジダ菌の繁殖を防ぐ為には、通気性の良いショーツなども効果的です。
また、陰部を洗浄する際には、デリケートゾーン専用のソープを使用するのも良いとされています。
カンジダ症は、日常的に予防することができる性病ですので、生活習慣を見直し、感染しないような生活を心掛けましょう。